世界の首都

6月の終わりならば、まだ街を歩くことはできる。
空は青く、日の光はシャープ。日焼けはする。
ペットボトルを手放せないが、日陰に入れば涼しいので生き返る。
それが首都ローマの実感。

作成日 2004-06-27

IMG_0707.JPG ローマに行けた。暑い時期がいいなと思い初夏を選んだ。旅行先の気候がもっとも良いときに出かけたほうがいいだろうと思っても、長いお休みをとることは難しいから実現できない。普通のサラリーマン生活ならばそうなるのだが、私は少しラッキーな位置にいる。ということで、6月の終わりに休暇を設定し、無事年休を取得することが出来た。

 イタリアの夏は暑い。だから、昼寝の習慣があるのだろう。お昼休みが過ぎるとお店が閉まってしまう。また、ローマは治安が悪い。ジブシーに囲まれるか、スリに狙われるか、引ったくりに遭うか。右も左もわからない旅行客にとっては危ない街だ。そう聞いていた。しかし、実際は全然ちがっていた。アメリカよりは安全な気分がした。

 観光に力を入れているらしく、観光スポットには警官が配置されている。911テロの影響ともイラク戦争の影響とも思える。自動小銃を抱えている人がいるが、誰を相手にするのだろうか。ともかく、そのおかけでリックを普通に背中に担いでも安心だし、ジブシーを見かけることもなかった。これくらいだ楽しくローマを歩ける。

まずは宿について

IMG_0009.JPG インターネットで探したホテル。「ローマにしてはフレンドリーだ」という評判なので選んでみた。ローマでは「高飛車」な対応をするホテルが多い。ホテルの対応が劣悪でも「ローマにコロッセオある限り」お客さんはやって来るのだから、仕方ないと思う。

 宿泊した感想はとても良い。まず、立地がよい。ローマ市内を歩き回る起点として便利だから。フラミニア門から歩いて1分、コルソ通り沿いにある。スペイン広場まで歩いて3分。トレビの泉、パンテオン、ナボーナ広場、ベネチア広場、フォロマーノ、コロッセオ。これらへすべて15分圏内なのだ。「スパーニャ」駅からメトロを使えばさらに遠くのも簡単。

 つぎに良かった理由はフロントの対応。部屋についての融通が聞き入れてくれました(写真の真ん中の部屋(旗が出てる部屋)」にして欲しいと要求したら、通った)。レストランもローマにしてはよいところを教えてくれた。滞在中に厭な思いはしなかった。インターネット情報、おそるべし。

 とくに気に入ったのは、屋上テラスでの朝食。雨が降らない時期でなので毎日行った。小さいスペースだけど、花が飾ってあって清潔でだった。頭上には青空にカモメが飛んでいて、幸せな気分を満喫できた。

次回もここに宿を取りますね、多分。

なにはさておきパンテオンに行く

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 何かの本で読んだ。安藤忠雄さんはパンテオンに何度か通っているいうちに「建築家になるぞ」と決意を新たにしたとか。観光客で賑わう空間は「ローマの休日」のころから変わっていないだろうから、私も同じ場所にたたずめるはず。

 外は暑いのに、内はひんやり。暗い部屋なのに、真ん中は明るい。自然のスポットライトが当たっている。しかも、かなり強烈。この写真のようなコントラストが肉眼でも味わえる。

 よくもまぁ、2000年前の建築家が企画できたものだ。考えてみると、2000年前の人も私もセンスは同じなのだろう。なぜなら、この場に立って感動してしまうのだから。建築家の狙ったように私は反応している。

 この場所に荘厳さを感じる。たくさんの人がいてもだ。日光に当たると暖かく、日陰に入るとひんやりとする。うろうろしても飽きない。これができた当時の日本には「古墳」しかなかった。いや、三内丸山遺跡や吉野ヶ里遺跡にあるような建物はあったかもしれない。でも、悲しくなる違い。

スペイン広場

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 「ローマの休日」の有名なシーン。花屋さんで一本の花をもらった後、階段に腰かけアイスクリームを食べる。その場所はここ。"Today gonna be a holiday!" というセリフを覚えている。大学時代の英語の講義は、映画のセリフの聞き取りだっため何度もみた。自然と覚えてしまった。それどころか、この場所に立っている。まぁ、偶然が導いた結果としては面白い。

 この日、階段の上にある「トリニタ・デ・モンティー教会」は工事中で建物は見えなかった。残念だ。しかし、無粋な防音シートではなく、風景を損なわないように教会のイラストがシートに書かれていた。なるほど、不愉快な気分にはならない。さすがです。最近は銀座のデパートの改築に真っ白なカバーをしたりするが、それよりもずっと進んでいるような気がする。観光客を意識していることは伺われる。

 ベニーニの噴水の周りは人だかり。「オー・スズキサン!」などといいながら、変な物売りが近寄ってくる。まぁ、無視すればいいのだが興ざめには違いない。なんとかして欲しい。といっても、悪質なたぐいとは言いがたいから一昔よりも大分安全なところになった。いつまで続くのかは分からないけど、ローマはとてもよい観光地になってくれたものだ。

オスティア

 オスティア。この地名を知ったのは、塩野七生さんの「黄金のローマ」のなかで。ルネッサンス時代に生きたダンドロという主人公が古代ローマに興味を持ちこの地をいろいろ歩くという場面。テベレ川がテレニア海にそそぐ古代ローマ遺跡として紹介されていた。

 ローマが観光シーズンを迎える6月であっても人はまばらだった。テルミから電車で30分のところなのに皆さん面倒なのか、それとも土くれには興味がないのか。そもそも、ローマに来る人が全員古代ローマに興味を持っているわけではないのだけど。

 ポンペイほどではないのだろうけど、オスティアの中を歩けば「ローマ遺跡」が体験できる。神殿のサイズや道幅、インスラとよばれる集合住宅の密集具合など。こういうのを体感していると、この時代の本を読むとき、楽しさが1000倍は違うんです。

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