ルイスバラガンの壁

2007-09-23

 ブーゲンビリア。ローマの遺跡を歩いたときに、レンガの壁に巻き付いて綺麗な花をつけている光景を目にした。妙に印象に残っている。あれ、花ではなく葉であって、花は白く小さいものだとか。乾いた薄いフィルムのようなピンク色の葉は地中海の夏の太陽光に映える。古代からあるレンガの壁の茶色、あるいはトラバーチンでできた階段や柱などの建物の白が近くにあると、その時はなんとも思わなくても時間が経つごとに、花のある地中海世界の風景として脳裏に浮かんでくる。

 建築家ルイス・バラガンのつくる建物にはピンク色の壁を持っているものが多い。数年前、ちょうど建築に興味を持ち始めた頃だったかで東京都現代美術館でルイス・バラガン展を開催していた。それを見てバラガンのピンクの建物が好きになった。いまでも写真集をたまに開いてみることがある。建築にワクワク感を感じるのだ。そのピンクはブーゲンビリアの色を意図しているのだそうだ。目立つためでもアートのためでもなく、メキシコの地域ならばどこでも咲いている普通のものをモチーフとしたのだと。

 そんな知識は、日本に住んでいたらいたらピンとこない。鉢植えのブーゲンビリアは綺麗だけど「壁」の色にはならないだろう。ところがイタリアでブーゲンビリアを見たとき、なるほどこれは壁の色になるのだとわかった。咲き誇るブーゲンビリアを家の壁にはわせることができれば、蔦を生やすよりずっと綺麗じゃないか。

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サルデーニャ島のホテルにて

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ローマ・パンテオン近くのレストラン

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アッピア街道を歩いて30分くらいの民家

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自宅のベランダに置いた小さなブーゲンビリア