Significa/Town 街にて

ぼくの日常生活の舞台にて

 この街に住みはじめて7年が経つ。夜や休日にしかいないのだけど、だからだろうか、この街は静かなわりにどの時間帯でも近所を出歩く人を見けるので寂しくない。悪い人も少なそうだ。近くに地下鉄の駅がいくつかあり、スーパーも近所に数件、大きなホームセンターもあるし、役所の出張所から学校までそろっている。相撲部屋まで4件以上ある不思議なところ。隅田川沿いは散歩に最適で、のんびりと水面の反射を楽しんでいると佃島の高層マンション群の方に日が沈む。春には桜が楽しめるし、夏には大きなお祭りがあることもある。ミシュランで一つ星をとった清澄庭園もあり、大きな図書館もある。なんと住みやすい街なんだろう。
 こういうところはマンション開発がすさまじくなりそうなものだけど、もともとが寺町だったこともあり、無理な開発はあまりないようなので今後も今の佇まいがつづいてくれそうだ。賃貸マンションの一室であってもまだしばらくはここに住み続けたいと思っている。

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IMG_5037.JPGどえらいものが出来てきた
 実家が向島にある。数年前から奇妙なものが近所に建ちはじめた。あそこは川べりのセメント会社があったはずで、押上駅のところにある書林へ行くとき、よく自転車で通り抜けたところだ。今では世界一の鉄塔が起立するらしい。なんとも風景が変わっていく。それはそれで、面白いのだけど。
 しかし場所はそこで良かったのだろうか。向島・業平・押上を繋ぐラインは、要するに路地があり堀がある下町である。近代的とは程追い感じがする、あまり文化的とは言えないところだ。もちろんぼくは一番楽な気分になれる土地であるが、なんだか構造物と街とが不協和音を鳴らしているようで、ちょっと心配ではある。とはいえ、完成すれば街が塔に馴染んで行くのかも知れない。

Sky-tree(実家から窓から見えるずいぶんと高い鉄塔)LinkIcon

IMG_0086.JPG記憶の色を演出してくれるもの
 自分でも変な感じがするのだが、自然の色に魅かれるようになった。花が綺麗なだなと思うようになったのはローマの遺跡を歩いたときの写真を整理して見返したとき。デジカメも性能が良くなり、ノートパソコンの液晶ディスプレイが綺麗に発色するようになったことが原因なのだと思うのだが、それにしても鮮やかに記憶を再現してくれる。
 歳を取ると視力が衰える。とくに、明るさが失われるそうだ。若い頃の記憶が鮮やかに思い出せるのは、若い頃には本当に世界が明るく見えていたということが理由なのだと聞いた事がある。私が地中海世界を好きなのは、あの地での花の色が見たことないくらい綺麗だったことが理由で、それは日本よりも日光が明るかったということが原因なのかもしれない。

in fiori(自宅ベランダの花をみていてイタリアで見た花を思い出したので)LinkIcon

IMG_1857.JPGマドンナーロの描く姿
 マドンナーロの描く姿は、描かれていく絵と同じくらい「見ると愉快」なパフォーマンスになっている。チョークってのは、こんなにキレイに発色するのか。そう感心しながら見ていると、そういえばこの絵は生身の人が、しかも目の前で描いているんだよねと気がつく。創作にはなんの魔法もないのだ。
 人が創りだすものは最初から完成したものであろうはずがない。マドンナーロの絵だって、書きはじめた最初の数分のものならば、「おれだって描けるんじゃないか」と思ってしまうような「線」なのだ。それがだんだんと絵が立ち上がって、もう手の届かないものになる。その様子の動画を紹介したいなぁと思って。

マドンナーロの描く姿(映像ファイルが欲しいという人のために)LinkIcon

P3092041.jpg京都でパフォーマンスを再び
 マドンナーロのパフォーマンスを題材に何度も何度もウエブページを作り直しているうちに、そこそこ見栄えがするものができた。当然素人がつくったものだから、日曜につくった感が満載するページだったのだが、それでもアクセスしてくれる人はそれなりにいた。あれこれ考えてツールの使い方を勉強したかいがったというものだ。
 そのページをご覧になってくれたかたから「来日して京都で描かれているらしいですよ」という連絡を貰った。またマドンナーロの技を見れるといううれしさと、そもそもぼくのページに注意を払ってくれる人がいるんだということで驚き、うれしくなった。
 では、ということで一日だけどパフォーマンスを再度よく見てきたのでおすそ分け。

京都ポルタ2008(これはこの街ではなく京都でのことなんだけど・・・)LinkIcon

IMG_1988.jpg一度みたら忘れられない絵画の製作
 近所の高層マンションの1周年記念行事としてイタリアフェアーを開催していた。その住人でもない私だが、イタリアは好きなので買い物ついでによってみた。ピザ職人の技術やイタリア民謡のステージなど、気軽に楽しんでいた。
 その一角で、2人の男女が路上に絵を描いていた。一度みたら忘れられないだろう。絵画って、こういう工程をたどってでき上がっていくものなのか。その絵画は、有名画家の絵なので素人の私の実に親しみやすい。信じがたいくらい発色する美しいものだった。
 お盆シーズンだったこともあり、会社を休んで製作風景をわきで見ていた。そんな生活の一コマをまとめてみたもの。

マドンナーロ(清洲橋を渡って数分歩いた高層マンションの下で)LinkIcon