もう何年も前だけど,Flickrという写真のクラウドサイトを利用していた.無料でアップロードできる枚数が少なかったので,年間で5000円だったかな,Flickrの有料会員になった.自分の写真をアップすることを目的にしたというよりも,他の人の写真を見せてもらう機能が面白かった.有料だからか,Flickrはちょっといい質の写真が多かった.

 写真をアップロードできるクラウドサービス,その数年後にはどこでやっている普通のサービスとなり,だからわざわざ有料オプションに加入するメリットはなくなった.だから通常の無料会員もどした.そしていつのまにか使わなくなった.アップロードしてある写真は,そもそもそんなたいしたことがないものばかりだったし,そのままクラウドにほっておいた.事実上パブリックドメインとなったようなものだ.

 数日前にFlikrからメールができて,Flickrのオーナーが変わるからどうのこうのという内容だった.そのメッセージは英語だったから,結局Flickrは日本語はしなかったと知った.Flickrの写真はなかなかよいものが集まっていたはずだが,インスタグラムのほうが人気がでちゃったのか流行らなかったわけだ.シリコンバレーのいわゆるスタートアップ企業だったずだから,まぁ持ちろ主がかわっていくのが普通だが,いかにもそれっぽい.Flickrにぼくはもうアカウントを持っていないと思う(というか,事実上捨てアカ),メールへの応答はしなかった.べつに損するわけでなし,画像はどうだっていいし,重要な情報は載せていないし.

 ここで思ったのだが,ネットのサービスは継続するものだと期待してもいいが,実際は所有者が変更されたり頻繁するだろうし,そのときに登録ユーザの個人情報がまとめて売られたりするんだろうな,とよくわかった.カード情報はもちろん,住所やメールアドレスなんかも,もう情報としては売る対象でしかない.これからわけのわからないところからジャンクメールがくるのだろう.メール程度で済むことを祈る(よりないが).

 会社って,とくにネット上でのサービスのスタートアップ企業って,長く続くようなところはすくない.続けるつもりがないようなところとはかかわらないほうがいい.これば僕の予感だけど,会社,とくに利益目的の会社って,結局は信用なんて気づけないまま倒産するだろうから,個人情報なんて売られるにきまっている.だから結局のところ関われば関わっただけ一方的に損になるのだよ.これは間違いない.この事実から身を護るすべは,関わらないことしかない.たいして新しいサービスを積極的に利用しようとする開拓者精神がある方ではないが,既存のものも解約し,新しいのには参加しないことにした.

 これだけ日本の政治がおかしなことをやって,その影響が日々の生活に現れない「わけがない」.できるだけゆっくり下降してもらいたいが,さてどうだか.そうゆうときになって初めて,法整備もおかしなっているし,いろんな情報は「あとからどうにでも変えられちゃう」こともはっきりした.ならば,どこかへ売られた自分の個人情報がいつか災いを招くことになることは必至.スカベンジャー的な企業は,それが僅かな利益であっても,ゴミからエネルギーを抽出するように,個人情報を換金する工夫をしつづけるだろう.用心するに越したことはない.