2017年5月19日.これは日本史にとっての一つの事件の日となるだろう.

共謀罪が法務委員会通過.しかも,見た目も専門知識も人格(想像)も「だめ」な金田法務大臣の下での通過だよ.

たぶん通過するだろうなと思っていたが当然気になっていたので中継メディアに注意をしていた.NHKは中継なし.中継がないことだけでもおかしなことなんだけど,中継しないで放送していた番組が「埋め草」みたいな,なにも今放送しなくても全く問題ないものだった.国会中継のほうが「絶対」視聴率も取れただろうし,人々が日本の(近未来の)行く末を覚悟する上で重要な法案だっただけに,NHKの「犬っぷり」に嫌気がさした.NHKも一つの役所だとは思っていたが,もう広報番組は付き合わないことにした.きっと「原爆の光を見ないようにしましょう,失明の危険があります」的な,愚かな情報を得意げに放送をする人たちしかNHKには残っていないだろうし.

この後,衆院通過で,参院も通過するだろう.それで,晴れて日本も「昭和10年代」の続きを再開する道に戻るわけである.この日を待ち望んでいた人たちは喜んでいるだろう.しかし,しかし喜ぶ人のほとんど,そうでない人と同じ一般人だとういうのがこの話の悲劇たるところ.人口が一億を超えて,食料自給率が40%しかない,しかもエネルギー源はゼロに近い日本が「昭和の続きをやれるわけがない」ので,賛成した人も悲惨な状況で死ぬことは確実である.共謀罪を応援した自民・公明・維新支持者だったと主張しても,一般人には不幸な未来しか来ない.絶対にこない.「エネルギー保存の法則」を破ることができないことからくる当然の帰結である.

この法案施行後,若い人も,中年も老年も同じように急速に不幸になるわけだが,これから青春を謳歌するつもりの人はとくに気の毒である.大正から昭和初期生まれの人と同じか,より悪い世界が待っているわけだから.なんとも同情してしまう.中年から老年の人は,悪くない「自由社会」「監視のない気分がいい社会」での人生を満喫できたはずだ.すくなくとも,監視される社会に日本が陥るなどとは「考えたこともなかった」わけだ.しかし,事実は小説よりも奇なりである.共謀罪から市民による私刑の反乱,そして思想警察,特高というものが,法案成立後にあっという間に登場してくる.現在の「国体明徴運動」である東京オリンピックが終わればいろいろなボロがでてくるので,経済が一気に破綻し,治安維持のために「治安維持法らしい」ことが矢継ぎ早に行われるだろうから,そりゃだれだって生活実感として「どうやら状況が変わったらしい」と思うことになる.

そもそも治安維持法だって,当時は「反対」を押し切って強引に通過させたものだ.当時と今とでは政治制度が違うのだが,違うにしても「同じようにしかやれない」ところが治安維持法が「治安維持法」たるところである.こんなリンクが参考になるかもしれない.

https://twitter.com/hamemen/status/865526633872015361/photo/1

古今東西,過去も未来も,内政がおかしくなったときの為政者は国外へ「戦争」を仕掛ける.安倍政権でさえも「雰囲気作り」はずっとやってきている.ある種のスピン(撹乱情報)を投げて国内危機の情報を撹乱する程度のことは常時やっているが,相手国はその脅しにいつまでものんびりと付き合ってはくれないものだ.しなくていいことをやり始め,大勢の人に迷惑をかける結果となることが起きる.これは歴史の「一つの定形」なのだが,これを打ち破るような「想像力」を日本の役人や宗教家は全く持ち合わせていないので,やるだろう.

「なんて馬鹿なんだろうなぁ」と思うのだが,実際のところ多くの人は「バカ」だから仕方ない.そして,バカが集まっても幸せにはならないし,それどころか生き延びることもままらない.だから結果的に「バカ」は消えてなくなる.だったら,それはそれでいいような気がする.日本にも多くの「まともな人」がいたのだが,戦時中に軍部というバカたちが生き延びるために普通の市民として殺されてしまった.一方で,軍部要職にあるひとの家族・子息は徴兵免除か,あるいは前線には行かないなどの方法で「ほぼ」全員生き延びたので,死んだ人の数は東京裁判をもって処刑された人の数など全体に比べたら「なにもなかった」程度の数でしないでしかない.もちろん,今の安倍もだからこそ存在しているわけだ.

今の日本にはいろいろ問題があるが,メンテナンス活動をしていけば,またまだ歴史の中で存在感をたもちつつ「多くの普通の人が自由社会で生きている,安全と水はただの国」でいられた.そこに,戦後一貫してくすぶり続けていた日本会議的なものと安倍一派によって圧倒言う間に破壊されてしまった.内閣法制局や内閣人事局と政府の実務を上から制御し始めたのである.この2つを抑えたら,そりゃ「政府を生きたまま制御できる」わけで,それを実際にやった.これはこれでスゴイといえる.ただ,褒められることはではない.バグを狙って実行した人は「ハッカー」として大変に有用であったわけだが,ハッカーはハッカーでしかない.

法律もプログラムの一種だから,当然ほころびがある.そこを一気に攻撃してシステムに穴を作ろうと考える人はいるし,実際やれれることもある.だから日常使っているPCには定期的な「セキュリティー・パッチ」が必要なんだ.冷静になって考えてみれば,「そもそも」国会って,そういうパッチを生成する機関だと言える.そして政治家ってのは,憲法の概念を守るために構成された「法律」のほころびを探して周り,見つかったら直す人たちなんだよね.セキュリティー・パッチを提供するはずの人が,システムのバグを探して広げてクラックしようとするんだもの,そりゃできるよ,安倍くらいにバカだって.

一旦開いた穴は,いろんな有象無象が押しかけて広げていく.だから,共謀罪を手がかりにいろんな詐欺師が「おれもおれも」と押し寄せる.ただし,最後に残るのは「権力」というか「暴力」を持った集団である.それは警察なのか自衛隊なのか,あるいは,ほんま者の暴力団なのかもしれない.法律的なところをクリアしたら,気づいたら指定暴力団が役所を乗っていた,ということだって考えられるだろう.結局,何を共謀とみなすのかが「恣意的」であるがゆえに,担当者の能力がモロに出てしまう法律だ.だから,「ずる賢い」人が勝つ.安倍はそうそうに蹴落とされると思う.したがって,10年後は今とは全く別の社会になっているだろう.そして,それは「全く自由度のない」社会として.当然経済なんてろくなものになっていない.ただ,権力者が1300兆をガツガツと食べているだけの社会だよな.

現時点での未来予測はこうなっている.これがどこまで実現されちゃうのか,全くわからないけど,当たらずとも遠からずだろう.僕の想像力も大したことがないので,今気づいていないことが起きて,その都度予想を変える必要があると思っている.だから,その都度予測し直すことにしたい.