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Bossa Novaを聴きに

 自宅の近くに大きな倉庫があり、倉庫にアクセスするためのトレーラーが何台かおいておいける大きな駐車場がある。普段はトラックがちらほらと荷物の上げ下げをしていたりする程度で閑散としている。
 この駐車場で年に何回か朝市が開かれる。どういう経緯で倉庫屋さんが朝市を企画するのかわからないが、前日になると旗が並び、当日には自転車がわんさと近所の通りに駐輪されて、結構賑やかなことになる。新聞にチラシを出しているのだろう。この場所は大手町まで自転車で10分で行けるので、十分に都会であろうと思うのだが、朝市が立つようなローカルさがあるのは面白い。下町だからといって、朝市などは開かれない。ぼくは向島で育ったがそんなもの見た事なかった。
 では、どんな品物が朝市にあるのか。野菜とか潜在とかサンダルとか。ちょっとしたスーパーのようなものが多い。もちろん、値段は安い。100円単位で売っている。消耗品である食器用洗剤は段ボールに詰めたままの状態で置いてあり、必要なだけ引き抜いてレジまで持っていく。ばか買いする人も多く、すっごくレジに人が並ぶ。
 野菜はトラックの荷台やカゴに入れて売っている。ニンジンだの大根だのといった野菜なので、この時期だと飛ぶように売れるだ。ぼくはニンジンの葉が長いものを初めて見た。ともかく、適当に買っていき、おでんや鍋にしようと目論む。

 朝から買い物をした今日は、ちょっとした行事がある。嫁さんが習っているボサノバギターの発表会があるのだ。発表会といっても、十人前後の生徒さんがちょっとしたホールで演奏するというもので、途中に先生がアシストで入ったりするし、最後に先生がたっぷりとひいてくれるというパーティー的な会である。終わったら打ち上げも付いている。
 ぼくは、この先生のギターが好きで、家でも通勤電車でも仕事中でも聴いている。生演奏を聴く機会はあまりなく、時々ライブに行くくらいで、メッタに聴けない。なので、今日のような機会は楽しみにしていた。
 嫁さんは大分前からギターを習っている。銀座の山野楽器が開催しているスクールにかれこれ6,7年通ったことになる。そつなく演奏するものの、何でもござれという境地にはほど遠く、ましては人前で弾くのはあまり好きではない。一緒に暮らしているぼくですら演奏を聴くのはこういう発表会だけである。
 嫁さんの演奏はバルキーニョ。デュオでやる予定だったが相棒の人が急きょ参加出来なくなったため先生と一緒に弾いていた。なかなか楽しそうに弾いていたのだから、ギターを習っていて良かったのだろうと思う。

 ささやかだけど、幸せとしては一級品である。毎日こういう気分になれるわけはないが、生きている間はこんな気分になることを目的としていられたら幸せである。本当に。