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E-Mobileの導入

 携帯電話をやめて3ヶ月くらい経つ。とくに生活に支障はない。ないにも関わらずまた携帯に新規で加入した。データ通信だけのE-mobileを購入したのだ。ぼくが時間を過ごすほとんどのところでは、かならずネットが使える状態になったのだ。もちろん、地下だの電車だのでは使えないが、そんなところでは本を読むのでとくに支障はない。
 踏み切った理由は会社にある。どの会社もそうだと思うが、社内のネット規制が強化されている。セキュリティー対策は必要だが、コンサルタント導入して対策をとれば手段が目的化する。当然である。それが仕事なのだから。
 大切なものであればあるほど自分たちでやる必要がある。しかし、そういうものを「買う」ようになれば、自身の存在価値を投げてしまったのと同じである。ぼくは、この会社の存在意義は下降線をたどるだろう。
 幸いにしてE-Mobileの導入により自分の文房具の機能は本来の水準に戻すことができた。ソフトウエアのバグ処置などについては、2chサイトからも情報がアクセスできるし、Gmailもフルで使うことができる。
 もちろん、ぼくの文房具では会社のネットに繋ぐことはないし、開示制限のあるようなファイルは扱わない。でも、それでいいわけだ。パソコンは二台ある。一台を文房具として、もう一台をネットワーク端末として利用すればいい。E-MobileにつなぐMacは簡単言えば、フルの「研究装置」として再登場することになる。こんな当たり前のことに、ワクワク感を感じている。

 セキュリティーにリソースを割くのは仕方ないことである。しかし、全力でセキュリティーを実行していたら存在目的としてセキュリティーを保つことになってしまう。手段が目的化するわけである。
 セキュリティー・コンサルを導入したらそうなるに決まっている。それは弁護士を会社としてサービス提供を受ける際、弁護士が一番最初にやることは不用意に自分が解雇されないようにすることと同じである。それと同じように、セキュリティーは決して終わることないセキュリティーを提案し脅迫して実行を促すだろう。それが仕事なのだから。
 ぼくは興味深く思っている。セキュリティーを強化したら何が起きるのか。ぼくは、何もやらなくなるだろうと予想している。というのは、セキュリティーを厳しくすればそれだけ「何をやっているのかもわからなくなる」からである。
 何の重要な情報も実は存在していない事業所のセキュリティーを強化したときを想像すればよい。そとからみれば、すごい機密情報を扱っているのだろうなと思われるだろう。もちろん、内部の人間も勘違いし始める。自分たちは特別な人間なのだと。人の行動は実に同じようになっていく。だから、この条件にマッチしたところは同じような結果になるだろう。

 困ったことが起きたときは、仕方ないのでそれを解くよりない。いくら非難しても意味がない。なぜなら、非難して理解できるひとならば、そもそもしないのだ。自分の存在理由を高らかに宣言したい人が困ったことをする。そして、非難は人格非難として受け取られるので、血相変えて反撃にでてくるだろう。こんなものに時間を使っていけない。