HOME > 2008 > 28 Sep

グラスゴー日記(1)

 九月二十八日日曜日

 JALで成田からヒースローまで。ヒースローからミッドランド航空でグラスゴーまで。
 成田で以前の職場の偉い人を見かけたので、挨拶をした。五年ぶりである。その人はその後さらに偉くなった。五年前と同じ調子でこんにちはと普通に挨拶したのだが、なんだか変な目で見られた。俺に直接話しかけるとは失礼な、という感じが伝わってくる。なので返事を待たずに離れた。若干白けた。まったく。人生の円熟期になったのに、おかしな人になっている。偉くなると経済的には幸せなのだろうが、人生全体としてはどうなんだろうか。毎日そうとう人から持ち上げられて生きているのだろう。心の中でその人に南無阿弥陀仏と唱えた。

 成田からヒースローまで十二時間。そこから二時間待ち合わせの後で一時間半のフライト。こういう距離を一日で移動すると、ホテル到着は日本時間の明け方になる。緊張感があるとからなんとかもつが、つらいのは変わらない。もう出張はこりごりだ。いつもそう思っているはずだがなぜかまた来ている。

 グラスゴーの空港からバスで街の中心まで。バスは24時間でているようだ。バス停にはそう書いてある。そういえば、着陸の時にちらっと見えた滑走路は海の上であった。24時間空港なのだろう。グラスゴーは田舎であろう。経済的な香りのしない街である。飛行機にそれだけの需要があるのだろうか。
 バスで二十五分。ブキャナン・バス・ステーションで降りる。ここには何十台ものバス停がある。一大バスターミナルのようだ。夜十一時頃なので、人影はまばら。この時間に出発するバスはさすがにないだろう。
 Bath Streetまででて、予約してあるMarksホテルまで歩く。バス・ステーションからの道は単純である。Bath St.以外にも何本か並行に道があるが、通りの名称は道に面したビルや交差点付近に表示があるので、それで探せば苦労しない。Bath St.はバス停から3本くらい南にあった。その道を西に歩く。ホテルまで五分で到着。

 グラスゴーは大学の街。しかも日曜日の夜だからだろうか、開いている店はまばらで、すれ違うのは若い人ばかりである。しかもガラが悪い。黒人のにーちゃんではないので、引ったくりにあいそうな気はしないが、それでも歩きたくない雰囲気である。
 ホテルにあるバーも若い人向けのものだ。一応ルームサービスもあるが、少しでも街を知った方がいいだろうと思い、とりあえず外出する。ハイ・ストリートらしきものにはパブでもあるだろう。

 街の中心部は縦横に道があるので分かりやすそうだ。ただ、坂が多い。Marksホテルへ電車の駅から歩いたら、斜度のキツイ坂道を荷物を押上げるのに一苦労だっただろう。ブキャナンから来て正解だった。
 しっぽりしたパブはないものかきょろきょろ探したが見当たらない。もうセントラルステーションまで来てしまっている。ファーストフードの店も閉まっている。さて、どうしたものかと思いセントラルステーション駅に入る。パブが一軒、ハンバーガー屋が一軒日営業していた。何はなくとも水は買っておきたい。ハンバーガー屋でハンバーガーのセットとペットボトルの水を買い、ホテルに戻った。
 街は暗い。街灯は普通にあるのだが、なんとなく暗い。だから街の雰囲気がよくわからない。古い建物だなぁというビルもある。歩きながらの印象では、寂れた都市。しかし、昼間見るとまた違う印象だろう。

 部屋に戻ってパソコンをかばんから取り出す。イギリスのコンセントの形へと変換する機材は持ってきた。電圧は240ボルト。手持ちのACコンバーターは対応している。しかし、前回イギリスに滞在したとき、手持ちのマックのバッテリーの持ちが極端に悪くなって困った。イギリスで充電したあたりかおかしくなった。ひょっとして、日本で購入したパソコンはイギリスで繋いじゃだめなのかと疑問に思ったが、そんなわけはない。ACアダプターの入力は240Vまでいいと書いているある。だから問題ないはずだ。でも、心配は心配である。バッテリー、結構高いから。

 ハンバーガーを食べて、ベッドで明日の予定用を見ていたら猛烈な睡魔が到来し、気付くと寝ていた。

IMG_0016.JPG


ホテル近くの交差点からセントラル駅を望む