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ページの見た目に捕らわれる

どんなに時間をかけてたものでも、飽きるんだよね。

 そのときはそのときなりに、時間をかけてページの見た目をきめている。それでも、3ヶ月もたつと気に入らなくなる。気に入らなくなったことが、エントリーを付ける気分を萎えさせる。書かない言い訳にしてしまう。気付くと3週間くらい空いてしまう。

 ふぅ、と思う。こんな簡単なことすらなかなか続かない。頭の中と現実の違いを思い知るわけだ。
 
 なぜある時点で気に入っていたものが、しばらくすると気に入らなくなるのだろうか。自分が変わるからだ。変わったなかぁと一瞬感じるけれど、今は気に入らないのだから自分が変わったのだろう。そう、考えるのが筋だ。しかし、本当に変わったのだろうか。
 
 何かを勉強する。これは自分が変わることだ。物理的に変化することだ。パソコンにソフトをインストールするのとは分けが違う。おかしくなったからといってアン・インストールできない。ハードディスクをフォーマットしなおすこともできない。まったく、そういうものである。

 学ぶ前には二度となれない。知ってしまうと人は変わる。あなたはガンです。そう医者から告知されたら、それはもう取り返しがつかないくらい人生観が変わる。そういうものである。
 
 そうなんだけど、安定してページを作り続けるには、文章を書く訓練を続けるには、こうも頻繁に飽きていたらかなわない。本質は文章なんだから、ページの見た目はどうでもいいじゃないか。

 ぼくはプロじゃないのだから、努力してもぱっとするものはできないとわかってはいるのだけど、それでも出来るだけきれいなページがいい。また休日にあーでもないこーでもない、といいながらページの構成を変えるのだろう。まったく、文章の訓練はどこへいったのやら。

 本質論を主張する人が周りに多い。本質が大切で、本質でないところはどうでもいい。頭のいい人は本質だけを取り出す力が長けている。

 本質と周辺という見方には頭の良さが必要である。それに異論はない。本質とは抽象的に成らざるを得ない。見えない特徴を「見出し」、過去の似たグループを思い出すという力が必要だからだ。記憶力や微妙な違いなど、いわゆる頭の良さがないとできない仕事である。

 それはそうだ。

 でも、そういうことはものを作り出す人はどう考えるのだろうか。本質は目に見えない。言葉の世界の現象である。だから、もし言葉がなければ、その存在は消えてしまう。本質を理解する人がいなくなると同時に、本質も消えてしまうのだ。

 違いのわかる男、がいるから違いのある商品もできるということだ。

 しかし、「もの」は本質とはちがう。物体である。人の認識と関係がない。人がいようがいまいが存在している。なにかの機能を持っているものは、違いのわかる人がいようがいまいが、機能を淡々と提供してくれる。

 ものを作るには、本質以外のものが必要だということをぼくはいいたい。もっというと、本質ではものは出来ない。本当にものが必要ならば、あるいは、少なくともものを作ろうとする人には本質だろうが何だろうが、全部必要なのだ。

 まったく当たり前のことを言っている。しかし、実際にものを作ってない人は「そりゃそうだろう。しかし、本質が大切なんだよ」という態度を最後は取るだろう。

 言葉の世界に生きるのであれば、本質論こそが重要である。言葉になるのは、最後は本質と言われる単純な認識されたことだけだから。現実を言葉に置換えると、なんだわからないへんなものがたくさん入り込んで、言葉としては成立しないという結果になる。

 論文を書いたり、人に言葉で指示したりする。そういう人は本質論しか語らない。いや、語れない。「語る」というくらいだから、そもそもが言葉になることしか考えることができないのだ。

 じゃ、音楽はどうなんだい。あれは、言葉ではない。音だ。時間の流れの中での音の配置だ。

 音楽は時間の中にある。しかも目に見えない。ピアノの演奏の上手下手だって、あるところまでいくと目に見えないような気がする。わかる人だけが見分けることができるのだろう。

 作曲するのは小説を書くのと同じように、ある種の記号の操作を頭のなかで行うだけだろう。だから、作曲側は本質論で通せると思う。しかし、演奏は無理だ。演奏は道具の持ち方や椅子、会場内の気温にだって影響を受ける。いや、ぼくは演奏家ではないが、そう思う。下手だけど、ステージに上がったことは何度もある。そんなに間違った推論ではないだろう。

 閑話休題。

 言葉を紡ぐだけなら本質論でいいけど、それをWWWでページとして固定するときには本質論ではどうにもならない。ファイルというものをつくるのだから。

 とにかく、思いついたら変更してみることだ。今後もそうする。

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