Scienza / Foglio

vietatofumare.grazie のblog

どうしてなんだろうか。隅田川を眺めながら清洲橋で考えた。

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毎日聞いているiPod、中身はBBCのニュース。

いい加減慣れた?

 いい加減慣れましたか? 毎日一時間ほどBBCのニュースを聞いている。少しはヒアリングが向上しただろう。だって、始めて半年近く。11月から5月だ。これで向上しないなら、もうだめじゃないの? そう思われるだろう。で、結果だが、わからない。良くなったような気もするし、よくなっていない気もする。はっきりと「できるようになった」と言える自信は全くない。しかし、全くダメだったともいいきれない。言って見れば、わからないけどそれに慣れてしまった。何やらニュースでしゃべっているけど、単語は早口でも聞き取れているが、それらが意味を結ばない。聞けているけど意味がわからない。そういう状態である。

 いつぼくは日本語ができるようになったのだろうか。3歳くらいなんだろうか。いつ自転車に乗れるようになったのだろうか。小学校くらいだと思うけど。いつプログラムが書けるようになったのか。大学2,3年だったような。いつからレポート以外で文章を書くようになったのだろうか。バーバラミントの教科書を身ながら見様見まねで始めたのは就職してから?

 こんな風に、何かができるようになったときの物語は覚えていても瞬間を記憶していることはないだろう。もし、明確に記憶していると言い張る人がいたら、それは記憶を改変したものだろう。自分が作った物語を事実だと思うようになってしまっただけだろう。不思議なことに、能力獲得の瞬間は憶えてない。

 しかし、能力獲得の瞬間を「忘れてしまった」という理解ではなく、そもそもそんな瞬間は存在しなかったという理解はできないだろうか。つまり、ある瞬間の前後で「できない」が「できる」に変わった。それって、あり得ないことなんじゃないか。いろんなことを身に付けてきたぼくだけど、さりとて「身に付けた瞬間」を記憶していないは、忘れたからではなくなかったからだ。そういう発想である。これはありえる話だろう。

 ずっと英語を題材に何かができるようになる瞬間を探しているのだけど、出来るようになった暁にには、「あれ、何時からできるようになったのだろうか?」とでも思うんじゃないかという落ちを想像し始めている。いや、結局英語はできないまま終わるかもしれないけど、まぁ、それはそれ。

 最近になって、新しいプログラム言語を始めた。LISPという基本的なもので、プログラム言語そのものに興味がなったぼくは、その言語で積分しやすいようには思えない、ということから全く無視していた。これまで憶えた言語とかなり違う考え方なので、正直取っつきにくい。一番最近憶えた言語はPerlで、それでも12,3年前だから、本当に久々に憶えることになる。

 LISPを勉強していると、当たり前のことが身にしみる。コンピュータ言語は教科書を読んで例題をつくるだけでは決して上達しない。何か自分の動機で問題解決を行うプログラムを数年間格闘しないと、その言語つかえるな、という(勘違いかもしれないが)レベルに成り得ない。客観的な評価ではなく、自己評価として「できるね」といえ得るには、ある程度まとまった問題を解決する量のシステムを自分なりに組み上げる必要があるだろう。コンピュータ言語であっても、言語であるからには、たくさん読みたくさん書くことが必要なんだ。自分を鍛えるには王道はない。

 そして、英語に振り返ってみる。プログラム言語以上に言語である英語だって、たくさん読み、聞き、たくさん書き、話すが必要なんだろう。そしてこの当たり前のことを持てる時間は歳とともに消えてなくなる。「チャンスがない」「時間がない」と言っているのならば、その言葉の通り「できるようにならない」。どんなに効率が悪くても、それを身に付けたいなら時間を割くよりない。そう、当たり前の王道だ。

 話はめぐる。何もできるようになっていないのだけど、どういう態度をとったらよいかは頭の中で固まってくる。そして、それがちっとも目新しくない。何かを身に付けるには、目新しい方法など必要ないのかもしれない。

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紅茶を飲んでぼんやりしていると
心に浮かぶ風景

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ディオクレティアヌス浴場跡にできた教会

ローマを歩くと不思議な気がする。
湾曲した壁面に十字架。
教会だろう。
キリスト教迫害者の施設に教会。
それが現代でも使われている。
結婚式があったようだ。

崩れ落ちそうな壁は古代のもの。
無理に改修せず生かしている。
品質が高いものは、
朽ちても品質が高い。

これを見ると不思議な気分がする。
過去なのか、現在なのか。