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vietatofumare.grazie のblog

どうしてなんだろうか。隅田川を眺めながら清洲橋で考えた。

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水彩画は敷居が低い

永沢まことの本を買って、がまんできなくなった


 永沢まことの新刊を購入した。ぼくが大好きな水彩画の人で、もう70歳を越えているはずだが、いまだにアクティブに活動している。絵はイラストのようなタッチの水彩画。風景や人物といろいろ書いている。LinkIconこのページでいろいろ見れる。シンプルがゆえなのか、明るいからなのか、見ていると幸せを直接感じる。いろんなことを考えぬいて出来たという思い感じがする芸術作品、ぼくは好きではない。ぼくはルノアールの「人生は不愉快な事ばかりなんだから、これ以上世の中に不快なものを増やす必要はないだろう」という言葉に完璧に賛成する。だから、明るい絵が好きなのだ。

 本はまだ読み終えていない。これまでに何冊もこの人の本を読んだし、画集も眺めている。それで、一昨年だったか絵を描こうと絵の具だの筆だとスケッチブックだのをいろいろ買ってみた。が、結局やらなかった。その時は、道具を買ったことをムダだとは思っていなかったし、失敗したともおもっていなかった。それは本と同じで、買ったらいつか読むから。ただ、その瞬間が今ではない。その準備をしただけ。あの時買った道具がはいった袋は埃だらけだと、あぁ描きたいと思った今日、すぐに始めることになった。もし、手元に一式がなかったら、始めるのはまた数年先になったことだろう。これでいい。

IMG_5231.JPG さて、初めて描くわけだから当然上手ではない。当たり前。サインペンで描いて、それに色をつけるだけ。下書きなんかしない。全部ぶっつけ本番。それがいいと永沢まことは主張しているから、そうしてみた。さすがに不安だけど。

 初めて描いたわりには破り捨てたくなったりはしなかった。芸術家は自分に要求するレベルが高いけど、ぼくは娯楽ですから。不愉快になったりイライラしたりするためのやらんでいいことをするわけがない。あれ、意外にいける、という感想すらもった。

 花を描こうとおもったのだが、くらくなってしまったので部屋の中のものを描くことにしたが、まぁ横に嫁さんがいたのでモデルになってもらった。まぁ、数分だからお願いということで。実際、5分くらいで下書きを描いた(と思っているが、もっとかかったのかもしれない)。その後で水彩絵の具を「薄く薄く、色がないなくらい薄く」して塗ってみた。薄いところをとりあえず。こういう時のコツがあるとすれば、決して深追いはしないことだ。それに注意してささっと塗ってみた。

 出来はまぁこんなもんだろうというレベルである。しかし、絵を描く楽しみは「描いている時」にある。完成したものは抜け殻。もちろん、プロは自分の作品に酔えるのかもしれないが、アマは作業そのものを楽しめばそれでいい。やらないよりやったほうが楽しいならば、やったもん勝ち。

 さぁ、これも楽しみに加えようと思う。なんだかたくさん合って困るが、人生がささやかな楽しみでふさがっているのは悪いもんじゃない。ぼくは、そういう生き方でいくことにしている。上手になりたいな、と思ったら時間をかけること。3年くらいすると、意外に見れるものが描けるようになっているかもしれない。そして、この歳になると3年は早い。時間をかけて勉強するようなものは、おっさんになってから始めたほうがいいのではないか、とすら思っている。